2012年12月17日月曜日

Terve(Hi)! University of Oulu, Saki Kudo(工藤沙季)



Good Morning ! Huomenta! 



(※ 朝8時)          


教育学部(専攻は教育社会学)の工藤です。こんにちは。

9月から、フィンランドのオウル大学に留学しています。
「北欧に行きたい!」「留学したい!」という後輩から時折メッセージをいただいております。
そんな方々の参考になればいいな~と思いつつ書かせていただきます :)

1、留学まで

「英語?なにそれおいしいの?」
ってくらい英語嫌いだった私。一年生のときの成績は、もちろん「C」でした。
(すみません。)

そんなある日、2年生の英語の授業中に「国際交流センター」のパンフレットをもらいました。
その当時「国際化」「グローバル化」という言葉を耳にすることが多く、なんとなく「短期留学」にいってみたい!と思い、国際交流センターの「留学相談」にメールしてみたのが始まりです。

そして私の大尊敬する先生、「山田先生」に出会います。(ご存知の方も多いと思います。)

我が家の方針「基本的に自腹」


というわけで、「長期留学」という道に関してはあきらめていました。


山田先生「教育学部は奨学金が充実しているから、英語の勉強と学校の勉強と、両方頑張れば行けると思います。」

どうせ行くなら、険しい道を

ということで、長期留学を決心しました。

◎オウル大学に決めた理由

 ・フィンランドは教育で有名
 ・留学フェアにいたオウル大学からの留学生がとてもとてもとても丁寧に大学の説明をしてくれた
 ・HPを見たら大学の留学生支援が充実してそうだった
 ・パンフレットきれい
 ・フィンランドにいってみたい!(おしゃれなイメージ:D )
 ・サンタさんに会いたい


専攻が決まったのが留学に行く直前だったので、出願当時は学問的にこれといったイメージがなかったのですが(PISAテストの順位が高いとかそのくらいでした)、
今は「福祉国家」と「教育」の関係について興味を持っています。
(と頭よさそうなこと言ってみる)

さて、行きたい大学が決まったのはよかったのですが、英語がのびないことのびないこと。
2年生の夏くらいからTOEFLを受け始めましたが、3回同じ点数取ったり、あまりにも点数が伸びなくて某国際交流センタ―の先生に呼び出しを受けたりしていました。ははは。。

振り返って思うこと。

・「リスニング」を強化せよ

他のセクションはすぐ伸びたのですが、リスニングはいつまでたっても伸びませんでした。

というのは、リスニングはやっても伸びないだろうと思い、他のセクションに重きを置いていたからです。

ただ今思うと、「リスニングができれば、他のセクションも強化される」
ということ。聞けるということは、瞬時に英語を理解できているということですね。

私みたいに「伸びないだろう」とあきらめるのではなく、まずは挑戦してみることをお勧めします。



☆TOEFLに関してはとっっっっても苦労したので、書きたいことがたくさんあるのですが、

「英語を使う楽しさ」

を知ると勉強のモチベーションがあがると思います!イベントに参加したり、英語セミナーEZでディスカッションに挑戦してみたり、

「英語が通じた!」

っていう瞬間があると、英語身につけたい!頑張ろう ! 
ってなります。

(私は、TOEFLでいい点数を取ってからスピーキングと思っていたのですが、実際のところだと思います!)

こんなかんじで。(たしかバーベキュー)




留学実現までお世話になったみなさん、本当にありがとうございました。:)




☆こちらにきてから思うこと

「TOEFL」は変な単語が多いから。。。と覚える努力を怠るひとがいますが

  変な単語も意外と使う。

「リス、イカは似てるから注意!」と問題集に書いてあって、

「こんな単語普段つかわないっしょ。。。」とか思いつつしぶしぶ覚えたのですが
まさかの日常会話で出てきました。(ちなみに、大学周辺にリスがたくさんいます。)

単語は貪欲に、なんでもかんでも覚えるといいと思います。:) 





2、大学生活

さて、ではこちらの生活を紹介します。

12月の今は『朝は真っ暗、夜も真っ暗』といったところですが、到着当時、9月は『朝も夜も昼』みたいなかんじでした。10時くらいまで日が昇ってました。weird!!

ちなみに昼の大学

(9月撮影)   


冬は-20度の日とかありますが、風がなければ意外と寒くないです。(本当です)

私はまだ経験してないですが、長時間外にいると

「鼻毛が凍る」

:D

鼻毛が凍る寒さを経験したい人はぜひ!




☆授業形態の違い

日本では、「講義」形式が多いですが(文系は特に)、こちらは「ディスカッション、グループワーク、セミナー」・・・とにかく話す、話す。

フィンランド人は普段は全然しゃべらないのに、ディスカッションとなるとこれでもかというくらいの力を発揮してきます。
意見を言う隙がありません。
もちろん、他の国の方々も。アジアが少しおとなしめです。

「意見を求められる」ことになれていないうえ、英語も全然聞き取れず。。

最初はとてもつらかったです。

でも「自分の力量」を認識していた私は、月一で目標を決めて授業に取り組むことにしました。

9月:小さいグループディスカッションで一度は話す
10月:一回でいいからみんなの前で意見を発表する
11月:求められなくてもどっかで手を挙げて発表してみる
12月:クラス全体で話し合う場面で一度でいいから自然に割り込んでみる

今のところ、これらになんとか成功しています(^^)b
この授業に慣れてくるといろんな意見が聞けてとても楽しいし、勉強になります。

私みたいに英語ができない人は、できないことを自覚して、自分なりのステップを踏んでいくことをおすすめします。
背伸びしたってできないものはできない。

これまでを通して思うのは

語学は波のようだ

ということ。話せるようになった!と思うと急に何にも聞こえなくなったり。
それの繰り返しです。(今は、聞き取れないことはなくなってきました)

語学に関してはディスカッションやグループワークに参加するうちに大分鍛えられたと思います。:)

※授業が少なくても課題が鬼のようにでるので取りすぎると後で痛い目を見るかも。。
ちなみに先週は10枚以上レポート書きました。。つらい!笑



☆大学の中のカフェ

私の大好きな大学の中のカフェ。


コーヒー一杯100円ちょいくらい。

ちなみに、

フィンランド人≒コーヒー

一日5杯、6杯は普通とのこと。

他にも3か所くらいカフェがあります。たまにここで勉強しています。



☆寮

シェアスペースと個人スペースがあって、だいたい2万5千円くらい。(安い!)

日本と違って部屋のなかはぽかぽかです。
節電。。。

外はこんな感じ


中はこんな感じ



たまにシェアスペースでみんなで料理したり、話したり。。





シェアルームってちょっと抵抗があったのですが、
いろんな人にあって、いろんなパーティをして、とても楽しいですよ~!:)



3、フィンランド人とフィンランド語

思った以上に「日本に興味のあるフィンランド人」が多く、たくさんフィンランド人の友達ができました。(ほかの国の人にうらやましいと言われます。)

いつかここに戻ってきたときに会うのはフィンランド人だから、現地の友達は大切にしたいなぁと思ったり。

SUSHI and NABE with FINNISH FRIENDS




☆フィンランド人

・普段静か
・でも「自分の意見」を持ってる
・ディスカッションになると最強
・とても優しい
・たまに見せる笑顔
・授業中でも編み物

・・・・・たくさんあって書ききれないですがとにかく「とっても人間味のある素敵な人種」だと思います。




☆フィンランド語

「英語を身につけたいからフィンランド語はいいや」
というひともいるのですが、語学の楽しさを再認識できたのはフィンランド語の授業でした。

たった4か月なのでまだまだですが、たま~に数字やら天気やら聞き取れると楽しいです。
行く前に勉強してきた人もいたようですが、しなくてもこちらで勉強できるので心配ないです。



フィンランド語の授業でできた友達!楽しい授業でした。:)


☆文化交換とフィンランドの家族

・TANDEM
  あるひとりのフィンランド人と文化交換をします。日本文化を教えてフィンランド文化を習います。
  言語、文化、etc. 私の場合パートナーが女の子なので、買い物にいったり、フィンランドご飯を
  作ったりでとても楽しいです。
  (「かもめ食堂」おなじみのシナモンロール!)



・KUMMI FAMILY
      大学に申請するとある家族とのつながりをつくってくれます。
   ホームステイとはまた違いますが、たまにお宅におじゃましたり、でかけたり。
   

      ちなみにお父さん、最強におもしろいです。


☆最難関:スーパーマーケット

未だに生活で不便なのが「スーパーマーケット」
フィンランド語で書いてあります。分かるはずがありません。
ただ、フィンランド人はほとんど全員英語が話せるので、聞けば解決できます。

チーズ、バターに関してはデンマークと同じく品揃え抜群★
(ちなみに私も、恩恵をうけてない)

ヨーグルトはフルーツ入りでとてもおいしいです。50円しないくらいで買えます^^


4、多国の留学生

この大学は留学生の受け入れがとても多く、いろいろな国の人と交流できます。

英語が全く話せなかったとき、イベントで会ったハンガリー人の友達がとても優しくしてくれて、
専攻は全然違うのですが、今でも仲の良い友達のひとりです!

イベントのようす




シティーセンターにあるパンケーキ屋さんにみんなで行くのが一つのブーム!





こちら先ほど紹介した仲の良いハンガリー人です。
こっちにきてハンガリーのひとたち大好きになりました。

☆BASKETBALL !

球技が好きなので、バスケやらフットサルやら参加してました。


 

外人は背が高いので外から打つことしかできませんでした。
シュート率がかなりあがりました。いえい!

スポーツに限らず、趣味があると話が広がって楽しいです!



たくさん写真あるのでもっと載せたいのですが、長くなりそうなのでこの辺で。



5、日本をあなどることなかれ

「日本」は思いのほかプレミアです。

☆あるロシア人の友達が「日本語」を勉強したいということで「Survival Japanese」という名の授業を開講しました。(週1くらい)ひらがなすら読めなかったのに、今は簡単な漢字も読めます!すばらしい!!!

(※本人の勉強意欲が強いため、私が教えなくても勝手に学んでるが故)



☆11月の日本食パーティ

「SUSHI !!!」





どの国のひとも要求してきます。寿司嫌いなのに、何度も寿司を作らされました。
おかげで寿司が好きになりました。つくるのもうまくなりました。結果オーライ

たぶん、どこの国でも一緒だと思います、
寿司を作れるようにしていくとヒーローになれます。
他の日本食もしかり。

始めは料理ができないので「皿洗いのプロ」に徹してましたが、最近はつくれるようになりました。
できるに越したことはないです。

さて、表題の「日本食パーティー」ですが、あまりにもいろんな国のひとにいろんな国の食べ物をごちそうになりすぎた故、「まとめてパーティーで恩返ししよう!:D」というコンセプトで始まった企画。

それぞれの日本人がそれぞれinviteした結果なんと100人ほど来るという驚きの結果に。








こんな感じでした。だし巻きたまご33本作ったらちょっとノイローゼになりました。
いい思い出です。


☆日本文化

もっと「日本」について勉強しておけばよかったと思いました。

授業でも普段の会話でも「日本では?」と聞かれます。

そんなときのために勉強しておくといいかもしれないです。
写真とかあると説明しやすいと思います。

自分の国なのに意外とわからないことって多いです。
簡単なことでも「うーん。。」ってなってしまいます。

たとえば、
「日本で一番大きなイベントってなんですか?」

・・・・お正月か成人式ですかね。。???

6、最後に

ここにきてよかったと本当に思います。

いろいろな人と出会い、いろいろなものを見ることが出来ています。

私の場合、英語力がもともと乏しかったので最初はつらい思いもしましたが、
こんな私でも、たくさんの友達ができ、毎日たのしく暮らしています。

カルチャーショックというカルチャーショックもなく、
ホームシックにかかることもなく、

とりあえず今は、将来の目標を模索中です。



一番つらかったのは「意見を求められること」

日本人は苦手な人が多いと思います。

たぶん意見が言える方だと思っていても、他の国に比べたらまだまだだと思います。

行く前に「自分の意見をしっかり持つ」練習もするといいかもしれません:)




では、長くなりましたが

Hyvää joulua ! :)


いいクリスマスを!


2012年12月9日日曜日

Danmarks Tekniske Universitet (DTU), Takuya Kabutoya


はじめまして。工学研究科応用化学専攻M1の甲谷拓也(かぶとやたくや)です。
今年の8月末からデンマーク工科大学(Danmarks Tekniske Universitet, 通称DTU)に交換留学で来ています。


DTUの看板



トップバッターが先頭打者HR級のブログだったので、2番のおれは粘って四球で塁に出たいと思います。

おれが留学うんぬんを言っていいのだろうかという不安はありますが、このブログを見ている留学志望者の方々に少しでもイメージが伝わればと思います^^

ではでは、何はともあれ
Let’s get the ball rolling!! (NHK英会話で習得したフレーズ笑)


1、自己紹介
2、 デンマークについて
3、 大学生活について
4、イベント
5、まとめ

1、自己紹介

甲谷という名字があまりにもインパクト強いので、日本ではほとんど名前で呼ばれることがありませんでしたが、こちらではTakuyaって呼ばれてます☆
ただ、DTUには「Takuya」「Taka」「Takumi」という学生がいるので、こっちの友達には「日本人は名前にTA○○を付けなきゃいけないの?」なんてからかわれたりしています笑
名前の話題には事欠かない人生です。

さて、留学までの経緯ですが、おれが留学に行きたい!って考え始めたのは、4年生の夏ごろからです。決して早い方ではないと思います。実はその頃、おれの周りで留学していた友達が続々帰ってきて、留学の話を聞く機会が結構ありました。もちろんみんな行った国やしてきた経験は異なるのですが、共通していたのは「大変なことも多かったけど、また留学したい」ということでした。当時は(てか今もですが)、この意味がイマイチ分からず「つまり留学に行く人はドMなのか?」とかなり偏った考えを持っていました笑
恥ずかしながらこれが最初に留学に興味を持った瞬間です。けど実際、これがきっかけで留学生の交流会に参加したり、DTUの先生が東北大に来たときに講義に参加したりするようになり、おれも留学したい!!ってより強く思うようになりました。もちろん理由の中には英語の能力を上げたいとか、海外の教育を受けてみたいというのもありますが、おれにとって一番はやはり、まだ体験したことのない世界への興味でした。←曖昧な感じでスミマセン

2、 デンマークについて
最近ではすっかり寒くなってきました。
つい先日から雪が降り始め、夕方4時過ぎにはすっかり暗くなってしまうので気分も下がりがちですが、来週からテスト!!ということで何とか乗り切りたいものです。

まだそんなに積もってないです^^

デンマークやDTUについては2年前留学していた松浦がイイ感じで書いていた
(http://tohoku-exchange.blogspot.dk/2011/02/technical-university-of-denmark-shota.html)ので、おれはその他のことについて紹介しますね。
まず、デンマークはチャリンコ普及国だということ。
通勤や通学で自転車を使っている人も多いみたいで、ガチなロードバイクに乗ってレーサーみたいな服装をしている会社員さんもよく見かけます。自転車のための環境もよく整備されていて、大体の道路には自転車専用レーンがあり、また右左折や停止の際の手信号もしっかり浸透しています。

左から車、自転車、歩行者用道路

あと、乳製品の種類が豊富!
スーパーに行くと、一口に牛乳といってもいろんな種類がありますし、チーズなんて専門店並みの品揃えです。ただおれはチーズが嫌いなので、この恩恵を全く受けられていません

小さなスーパーでも充実!

3、 大学生活について

授業
こちらでは現在4つの授業を履修しています。基本的に院生の授業は英語で行われているので、デンマーク人の学生も授業中は英語で発言しています。皆さんホントに英語が堪能です。おれが取っているのはすべて専門科目ですが、大学によっては英語が母国語でない留学生のために、英語の授業を開講しているところもあるみたいです。けどDTUでは去年から無くなってしまったそう(><)。なので、留学先でも英語を勉強したい!という人は、留学先を決める際にそちらの方もチェックしてみてください。

ちなみに、どうやら他の学生の話を聞くと、DTUの多くの授業はグループワーク形式で行われており課題もそのグループごとに提出しているとのこと。“どうやら”というのは、おれの取っている授業にはグループワークが一つしかなく、残りの授業は座学、つまり全部個人プレーの授業だからです。もちろん内容も大事ですが、授業形態も大切なことだと思うので、履修科目を決める際にはそちらの方にも気を付けてもらえるといいと思います^^ 

座学は基本的にそこまで日本と変わらないので、ここではグループワークの紹介をしたいと思います。授業タイトルはChemical and Biochemical Product Designです。これは45人で1グループを作り、班ごとに現行製品の課題を解決するというのが目的です。うちの班のテーマはチューンガムでした。授業では実際にガムに関するインタビューを行い、不満や改善してほしい点を聞いて、製品のコンセプトを決定しました。その結果、おれたちはチューインガムの味を長持ちさせるための製品改良を行うことにしました。目指せ味長持ち90分!! 最も大変だった点は、基本的に一つの班には、応用化学、化学工学、材料化学などいろんな専攻の人がバランスよく含まれているため、レポートには多方面からのアプローチが求められていたことでした(^-^; けどそれぞれが自分の分野の仕事をしているところを見ると、本当に“チーム”って感じがして充実感はありました(とか言ってみる)。だから日本にいるうちは、英語だけじゃなくて自分の専門の勉強をしていくことも留学を充実したものにするために大事なことだと思います!

ちなみに、いいアイディアが出るためには明るい雰囲気が大事ということで、ミーティングの時に先生がクラス全員分のケーキを用意してくれたことには驚きました。ある意味、最も欧米を感じた瞬間かもしれません笑

ガムの構造について議論

あと大切なのは成績の付け方です。日本のようにペーパーテストやレポートで評価する授業も多いですが、その一方デンマークにはOral examというのがあります。これはいわゆる口頭試問というやつで、当日くじ引きでテーマが与えられ、それについて15分のプレゼンをしたのち、11で先生の質問にその場で解答するという鬼試です。12月末に迫ったこの試験の事を考えると、お腹が痛くなってしまいます...笑


寮生活
こっちでは大学の敷地内にあるCampus Villageに住んでいます。どういう所かというと、写真にあるような赤いContainer (コンテナそのまんま)と呼ばれる家がたくさん並んでいて、本当に村みたいな感じです。



一つのContainerにはキッチンやシャワーがついていて、おれは9人でシェアハウスしています。内訳は、スペイン人とオランダ人が2人ずつ、ベルギー、ドイツ、ギリシャ、香港から1人ずつです。




最近面白いと思ったのは、3か月も過ぎるとそれぞれのContainerに様々な特色が出てくるということ。例えば、イベント好きなところや、夜まで騒いでるところ、アジア人が多くて毎日アジアンフード作ってるところなんかもあります。おれのContainerの特色はというと「規律」という一点に尽きると思います。うちのルールを紹介すると、
・洗った食器はすぐに拭いて片づける
・ドアの鍵は常にかける
・シャワーの後は排水溝の髪の毛を取り除く
などなど
ちょっと大変だけど、このルールのおかげでうちのContainerはいつもピカピカです(`・ω・´)キリッ

食事
こっちでは外食がとっても高い!だからおれ含めほとんどの人が自炊をしています。ルームメイトが9人いるおかげで、みんないろんな国の料理を教えてくれます。個人的にはスーパーで売ってるソーセージが大好きで、ほぼ毎日食べてます。初めの頃は、本場ドイツ人ルームメイトに「焼きすぎ!」などと注意されていましたが、最近ではだいぶ改善されてきました。今ではおれも自称ドイツ人です笑
しかし、これが後の悲劇を生むことに(><!!


4、 イベント
こっちに来てからのイベントです^^
 1-    Introduction week
こっちに来て最初の週に行われたイベントで、一班15人くらいのグループに分かれて、観光したり様々なイベントに挑戦したりしました。


後日コンテナには上るなと注意が...笑


下の写真はその中のひとつで、スパゲッティとマシュマロを使って橋を作り、その長さを競おう!というものです。そして、なんと俺たちの班が約30チームくらいある中1位になりました!!





  2-    Halloween party
10月末にはハロウィンパーティーがありました。残念ながら寮の友人の話では、ヨーロッパではそこまで大々的にはやらないそうです。あくまでgetting popularなう らしいです。おれが行ったパーティーもそこまで大規模ではありませんでしたが、個人的にはたくさん仮装してる人がいて楽しかったです。


そして何より、このパーティーではサッカーチケットが無料で配られていたのがアツすぎた!! おかげでシュトゥットガルトの試合を見ることができました!(^^)!
岡崎!!酒井!!



 3-   J-Dag
これはクリスマスの到来をお祝いするデンマークご当地イベントで、毎年11月の最初の金曜日に行われます。この日は夜になると街中に青いサンタさんが現れ、なんとビールをタダで配ってくれるんです!!

青いサンタさんご一行

こんな機会逃すものかと、寮の友達と総勢20人ほどでコペンハーゲンに乗り込みました。セーブして飲んでいたのですが、「ソーセージだけ食べてても、ビールが飲めなきゃドイツ人じゃないぞ」と言われ、調子に乗って飲み過ぎたおれは数時間後、みんなを街に残して名誉の帰還を果たしました笑
欧米の方々はやはりお酒強いので、今後はあまり無茶をしないようにします

4-    旅行
やっぱりヨーロッパは旅行がしやすいと思います。一週間くらいの休みがあれば23か国周れます。おれは秋休みでパリとロンドンを旅行しました。ちなみに行きは友達とパリまで18時間かけてバスで行きました笑 パリではサッカー日本対フランス戦で熱狂し(1-0で勝ち!)、ロンドンではストーンヘンジで大地のパワーを吸収してきました。

初サッカー観戦


ふしぎ発見!

5、まとめ
ここまで長くなってしまったので、最後は簡潔に。
まだ3か月くらいしか生活してないので、留学とは○○!!みたいなことは言えませんが、このブログを通じて留学生活のイメージが少しでも膨らんだなら書いてよかったと思います。

おそらく留学を考えている人の中には、不安を抱えている人も多いと思います。おれもそうでした。行きたいと言ってはいたものの、心配事はたくさんありました。けれどもそんな人こそ、まずは行動に出てみてください。留学説明会に行ってみる、留学生と国際交流してみる、何でもいいと思います。出発直前になっても、こっちに来てからも、不安はなかなか減らないし、むしろ増えているような笑 そんなときに支えになるのが、自分がしてきた勉強、経験、そしてそこで知り合った人たちだと思います。だから不安がある人こそ、いろんなことを経験して蓄えを作っておくことをおススメします^^


ではでは、おれも最後に。

中ジョッキ あとがキツイぞ あなどるな (作 甲谷)

イキって真面目なこと書いたあげく、最後スベり散らしてすみません。

もし留学やデンマークのことなど質問があれば、
t.kabutoya*gmail.com (*を@に変換)にメールください。




2012年11月16日金曜日

University of California, Berkeley! Lawrence Berkeley National Laboratory! by Koshi Kurashima (倉嶋晃士)


こんにちは!
工学研究科応用物理学専攻、M1の倉嶋晃士です。

アメリカ合衆国、カリフォルニア大学バークレー校にて、Visiting Student Researcherとして留学・研究生活を送っています。

カリフォルニア大学バークレー校入口
代表校なので「バークレー」と書いていないという噂は本当でした。




この投稿では、

①自己紹介、留学に至った経緯
②バークレーの街、天候など
③勉学・研究室について
④生活について
⑤その他

を実況していきたいと思います。


とりあえず、今回のブログでバークレーめっちゃ住みやすいよ、楽しいよ、ということを知っていただけたら幸いです!







①自己紹介、留学に至った経緯

実は、大学に入った当初は留学に興味はありませんでした。
大学院入試ではかなり低い点数で合格した私としては、学生生活だけで手一杯でした。

でも2年頃から授業をまともに受け始め、4年の前期には大学院の講義の先行履修を認められました。

この先行履修が、私が留学に踏み切るのに大きく効いています。
特に私の留学プログラムでは、基本的には留学先の大学では単位は取得できず、講義は聴講のみが原則であるため、留学期間を含め2年間で修士課程を終わらせるのはなかなか厳しいのです。
私の友達の多くも、1年間大学に長く在籍する人が多いです。

私は先行履修の単位のおかげで、修士1年1セメスターで必要単位をほぼ全てゲットすることができました。

あとは先生方の便宜のおかげで、1年間留学しても2年間で修士課程を終わることができそうです。
学部生で留学に興味ある方は、授業で良い単位をとっておくと、後でいいことが起こるかもしれませんよ!




留学などは全く頭になく、ただ毎日の研究に勤しんでいたのですが、

大学の運動会でドイツ人と意気投合し、つたない英語でやり取りする中で、

「・・・・・・英語で外国人と話すの楽しいな・・・・・・」

と思い始めたわけです。

その頃から少しずつ、留学というものへの興味が湧き始めたのだと思います。

「留学すれば英語も上手くなるだろうし、世界中の人と交流できるなんて素敵!」

そんな考えから、留学への思いが強くなっていきました。


応物に留学していたドイツ人Marcelと、彼女のIsabelle。国分町にて。




ちょうどその頃、研究室から「カリフォルニア大学バークレー校への留学の通知」なるものが一斉送信で送られてきました。
この時初めて、東北大学では留学のチャンスが身近に転がっていることを知りました。

徐々に海外への憧れを強く抱くなっていた自分は、このプログラムに運命を感じ、研究室の先生方に相談した上で、応募しました。
行動力だけが取り柄の私の性格上、応募に躊躇はありませんでした。

しかし、何より世界のバークレーですから、応募はダメ元でした。
通った時に、親に仰天されたのは言うまでもありません…。





留学が決まってからは、急いで研究室を探しました。
普段お世話になっている助教の先生にも、ご意見をいただきました。

私が研究室を決める条件にしたのは、

・今やっている研究と丸かぶりの研究はしたくない

・世界的に有名な先生の下で勉強したい

この2点でした。


助教の先生が候補に挙げてくださった研究室の中に、自分でもリストアップしていた研究室があり、

「これなら今まで自分が知らなかった分野の知識も身につくし、先生もすごい方だなあ…」

と思い、この研究室に「訪問研究者として1年間勉強させてください」というメールを送信しました。

先方も非常に丁寧で、快く受け入れてくださったため、無事研究する場所が定まり、今に至っています。





日本を出発するまで、英語を勉強する時間がなかったのが悔やまれます。
実際は出発するまでは英語の能力にそこまで危機感を覚えていなかったのも事実なのですが(笑)

東北大の国際交流サークル「@home」が企画した国際交流パーティーには参加させていただきましたが、講義が忙しかったこともあり、それ以外はこれといって特別な準備をすることができませんでした。

留学直後は、よっぽど英語に自身がある方を除いて、おそらくほとんどの人が英語の難しさに心が折れかけると思います。
出発前にボキャブラリーを増やすなど、やはり前準備をしておくことをオススメします。
(留学始めて3ヶ月経った今でも、単語や日常会話を本で勉強してます。)


この留学を通しての目標は、英語力の向上、および物理学において広い知識を身につけることの2点です。

ただ、留学前に助教に頂いた

「留学は行った時点で勝ち組!全てを追いかけるのではなく、何かを得られればそれはプラスα、ラッキーだと思って行け!!」

という言葉を胸に、まずはこの1年間でしが体験できない交流やイベントを楽しむことを優先して生活を送っています。
研究で行き詰まって心折れそうな時も、この言葉を思い出して立ち上がっています。


ちなみに、私はあくまでVisiting Student Researcherとしての留学であり、講義の単位などは取れないため、試験の大変さなどについては実況することができません。スミマセン。



②バークレーの街、天候など


キャンパスの入口, 若者の集まる繁華街Telegraph Avenueから


リスめっちゃいます。部屋から撮った写真



バークレー、と言っても場所を想像できる方はあまりいないと思うのですが、サンフランシスコ国際空港から北東にタクシーで40~50分のところにあります。
多くの人は、BARTという地下鉄を使うようですね。
その場合、同空港から片道$8.8でバークレーに行くことができます。

私の場合は荷物が多すぎたため(多分合計100kgくらいあったと思う。これは異常です)、空港からタクシーを拾いました。
運ちゃんには「空港からタクシーでバークレーに行く人なんて初めてだよ!」と言われ、GPSで場所を探しながらバークレーに運んでもらったのが私の留学初日の思い出です(笑)



天候は、夏はひんやり、冬は夏より若干涼しい程度、湿度は低い、という感じです。

私のプログラムは8月中旬からだったのですが、バークレーに出発するまでは

「カリフォルニア暑そーーー!」

という勝手な想像から、夢と希望と半袖Tシャツばかりトランクに詰め込んで現地入りしました。

失敗でした。
バークレーの夏は結構涼しいです。
現地入りして1週間で長袖Tシャツ4枚買い揃えました。


このブログを書いている現在は11月初旬ですが、最高気温は20℃前後、服装は長袖Tシャツの上にパーカー1枚、という感じです。
朝夕は冷えますが、ジャケット1枚羽織れば充分しのげます。
年間の気温差は日本と比べてかなり小さいです。



バークレーはまさに学園都市で、町の中心にキャンパスがドンと構えています。
グーグルマップで一発で分かりますね(笑)
http://goo.gl/maps/vin74

カリフォルニア大学系列では最も敷地面積の小さいキャンパスと聞きます。

すべての学部が一つのキャンパスに集まっていて、キャンパス内をめぐるには歩きで充分です。

ただ、丘のふもとに広がるキャンパスで傾斜が多いので、歩くと少し疲れます。

スケートボードでかっ飛ばして教室間を移動する人とかがよくいます。

スケボー兄さんたち毎日います


時計台がキャンパスのシンボル、キャンパスのほぼどこからでも見えます



そのキャンパスから伸びるTelegraph Avenue、あるいはダウンタウン周辺は、アパレル・ショップやレストラン街が連なる繁華街となっています。

学校の周りにはホームレスの方も多く、しょっちゅう紙コップを突き出してくるのですが、襲ってきたりお金を盗もうとすることはまずないです。

そのような方々もバークレーでは生活の一部であり、みんな普通に1ドルを渡したり、人によってはそのような方と会話を楽しんだりします。
比較的平和で、治安のいい街です。(夜のキャンパスやバーは注意が必要だという話もありますが。あとオークランドはかなり危険)

ダイソーかなり役に立ちます(笑)



また、上記の通りサンフランシスコへはBARTで気軽に行けるため、洒落たお買い物や、サンフランシスコにあるジャパンタウンへのアクセスは困りません。
私は髪を切るときは、ジャパンタウンの美容院へ行くようにしています。








③勉学・研究室について

まず授業については、講義1つ(週2回)、セミナー2つ(週各1回)をとっています。私の留学プログラムの関係上、単位は取っていません。

講義は「固体の量子論」というものを受けています。
日本で習ったことも時々出てくるのですが、内容が非常に難しいです。
復習はなるべく早めにするようにしています。

セミナーはそれぞれバークレー校内の教授、および学外の教授がプレゼンを行い、様々な分野の研究内容を聞くことができます。
基本的に、片方のセミナーではNASAと提携した宇宙関連(ダークエナジー)、もう一方は物性物理の内容がほとんどです。

どんな分野にせよ、セミナーの講義をとっている留学生の方はどこの大学でも感じているかもしれませんが、海外の学者さんはプレゼンの随所に笑いを散りばめてきます!
笑いの種類も様々で、研究施設の紹介で学生が変顔をしていたり、くだらない動画を載せたり、あるいはパワーポイントのアニメーションを変に動かしたり。
大抵の笑いはおちゃらけた感じの笑いです。
このような笑いは聞いている人の注意をかなり引きつけることができるので、今後自分がプレゼンを行うときにも取り入れていくつもりです。



講義やプレゼンで話される英語については、やはり、どれも最初は理解するのが非常に難しかったです。
特に最初の3週間くらいは、知っている専門用語が出てくればいいものの、基本的に話の筋を全く理解できず、心を折られました。

しかし、留学から約3ヶ月経った今では、英語を聞き取ること自体はかなりできるようになったと思います。
問題は、聞き取ったことを頭で整理する能力ですね。処理速度と言いましょうか。
これは、まだ脳みそが完全に英語に慣れていないためだと思うので、焦らずにゆっくり慣れていこうとしています。


授業中に寝ている人は非常に少ないです!
0ではありませんが、30人のクラスで1人いるかいないかで、日本での講義より生徒の「理解しよう」という態度が強く見られます。
あと、授業内容があらかじめ大学のWebサイトに掲載されるので、ノートを取らずにパソコンだけ開いて授業を受ける人が多いです。








続いて研究室について。

私は、LBNL (Lawrence Berkeley National Laboratory) という国立研究施設の研究室に所属しています。

LBNLの入口(夜に撮ったので暗い)


めっちゃ山。私の建物の前にも、毎日シカや七面鳥やハチドリが出ます。


大学とは非常に深く関わっているのですが、管轄が国のものとなっており、施設に入るのには許可証(バッヂ)が必要です。


メンバー構成は、私を除いて准教授1人、大学院生6人です。
准教授はイタリア人(女性)、学生のうち一人は韓国人、一人は中国人、残りは全員アメリカ人です。

大学院の仕組みは日本とは少し違い、マスターとPhDがセットで5年、というくくりになっています。
私が一番年下のため、いつも皆さんにいろいろなことを優しく教えてもらえます。

研究室の皆さん(肝心の准教授は不在・・・。忙しく、基本的に出張していることが多いです。)



この研究室で使う装置は、基本的に実験する日は24時間ぶっ続けでやるので、体力の必要な仕事です。
しかも解析とかめっちゃ難しい。

ただ、分からないことがあれば何度でも分かるまで説明してもらえるので、恥ずかしがらずに何度でも質問をしようとする姿勢が大切なのだと思います。

実際私が研究している内容も、日本で研究していた内容とはかなり違うベクトルの研究なので、基礎知識が全くなかったのですが(特に私の機械音痴はこの研究室では致命傷)、何度も説明してもらえているおかげで、かなり理解が得られています。

とても人間味のある皆さんです。

ObamaとRomneyの大統領選挙で賭け








④生活について

インターナショナルハウス


私は、こちらではインターナショナルハウスという学生寮に住んでいます。

名前のとおり、色々な国籍の人々が住んでいます。
住民は600人ほどで、かなり賑やか。


本当に人が多く、しかも誰もが友達を作りたがっているので、食堂での食事の際は、知らない人に「Hi, my name is ○○○!!」と話しかけていくのが普通です。

知らない人に下手な英語で話しかけて友達を作らなければいけなかったので、少し恥ずかしい気持ちもあったのですが…。
最初に思い切ってたくさん友達を作っておいたおかげで、今では旅行やイベントにはしょっちゅう誘われます。


英語が話せないから馬鹿にされることは決してなく、「この人はほかの言語がメインで、英語は今勉強中なんだな」ととらえられます。
「英語が上手くないんですよ~」の返しは大抵「いやいや、とても上手に喋れてるよー!」です。

だってアメリカ人やイギリス人は英語しか喋れない人だって多いわけですから(笑)
言語が一つしか喋れないことを恥じる必要はありません。



寮の仲間とはかなり打ち解けています。

例えばこの日はロビーで勉強していたのですが・・・

アメリカ人のJennyがやってきました。


ただ、よく見たら友達とチャットしてるだけでした。
相手知らない人なのに会話に参加させられて恥ずかしかった…(笑)




寮の近くに美味しい日本料理屋さんを見つけたおかげで、色々な国籍の人に日本料理を紹介しています。
日本人の友達も、日本の味恋しさに毎回ついてきます(笑)

初めての箸に苦戦するAdam(左、独)と、それを横目に余裕で使いこなすEddie(右、英)




バークレーに住んでいていいところは、色々なところに旅行行きやすいところです。
私はSan Franciscoはもちろん、Santa Cruz, Montereyなどを旅行しました。

San Franciscoにて

ゴールデンゲートブリッジ見えてねぇ・・・。。。


ドライブ旅行、Santa Cruzにて



Montereyにて


基本的にカリフォルニアは西が海岸なので(地図をご覧下さい http://goo.gl/maps/CtdOi )、海に沈みゆく夕日はめちゃくちゃ綺麗です。

人によってはLas Vegasに行く人も多いですよ。

ただ、ドライブ旅行をするには、こちらで住所を所有している場合は国際免許が無効で、Californiaライセンスというものが必要になるため、DMV (Department of Motor Vehicles)で免許を取る必要があります。私は取ってません。
筆記試験と実技試験で取得できます。
周りの人によると、そんなに難しくないらしい・・・日本語での受験も可能です!



あと、私はLBNLの物理学者が中心となって構成されているサッカーチームで毎週サッカーをしています。

そのチーム名も「Field Theory」(場の理論)!
どんだけ物理好きなんだ…。

自分はキーパーが本職で、指示とか出さないといけないので言葉を覚えるのが結構大変ですが、それ以上に楽しいです!
スポーツは言葉を超えた心のつながりが生まれるので、留学する方はスポーツチームに所属したり、友達と体を動かすことで友達と交流することをおすすめします!!

Field Theoryの皆さん



やはり普段からいろいろな国籍の人が混じり合っているせいか、飲み会多いですね!
パーティーとか、そういうのすごく多いです。

ハロウィーンパーティー、サルのおそろいの囚人はチリ人の親友Juan




⑤その他

まず、英語学習について。。

ちょうどこのブログの修正をしている今日、5カ国語(オランダ語、英語、ドイツ語、ポーランド語、イタリア語)を喋るオランダ人に面白い話を聞きました。

「今君はアメリカに住んでいるけど、自分の頭の中で独り言を言う時とか、英語なの?オランダ語なの?」と質問したところ、

「状況によるかな。こうやって話してる時の脳内は英語、自国に帰ったらオランダ語かな。でも考えたことない」

だそうです。


英語学習について調べていてよく目にするのが、
「日本語から英語に翻訳して英語をしゃべろうとする人は、なかなか英語が伸びない」
という意見ですね。

自分もその一人で、こちらに来る前から、「今しゃべれる英語で全部すまそうとしてしまうんじゃないかな、上手くならないんじゃないかな・・・」と不安に思ってました。

実際、少しは喋るのもうまくなったかな、と思うことはあるのですが、まだまだ言葉が出てくるのも遅く、文法も完璧じゃない。
これからは、他人と英語で喋るときは、完全に脳みそも英語モードにしていけばいいのかな(自然とそうなるのが理想ですが)、これから頑張ってやってみよう、と思っています。

あと、数人の会話の時に頑張って割り込んでいく勇気、そしていかに多く自分が発言するかが、スラスラ英語が出てくるようになるための鍵なのかな、と思います。
自分から話す回数を増やし始めてから、少しは英語で話すのがマシになったのかな…と感じています。

日本にいたときは、「3ヶ月くらいで英語が格段に伸びる!」という話もよく聞いていました。
確かに私も、留学3ヶ月目にして「おや、英語が以前よりなめらかに出てくるぞ・・・?」と感じることはあるのですが、この「3ヶ月」にプレッシャーを感じる必要はないと思っています。
外国語を覚える速度の個人差は非常に大きいと思うので、ゆっくりまったり英語のフレーズや言葉を覚えれば十分だと。
まずは言葉云々より、生活を楽しむことが一番です。




ところで、バークレーで学生やっていて役に立つのが、毎週キャンパスのどこかで開かれている特別セミナーです!

やはり世界最高峰の大学ですので、ノーベル賞受賞者をはじめとした世界トップの研究者が、一般向けにセミナーを公開しています。

今まではダークエネルギー、ヒッグズ粒子のプレゼンを聴講してきましたが、やはりとても勉強になるし、何より面白いです!

日本にいると、ここまで頻繁に、世界トップのプレゼンを聴くことはできないと思います。
このように、学外の活動に少し敏感になってみるのも、留学の醍醐味なのかな、と思います!

Adam Riess教授(2011年ノーベル物理学賞受賞)のプレゼン、最高に面白かった!



ちなみに、サンフランシスコではアウンサンスーチーさんの講演も聞きました。
しかし、母国語での講演の上に翻訳機をゲットできなかったためほとんど聞き取れませんでした(笑)。






あと、こちらでは日本語に興味ある人が非常に多いです。

たくさんの人が日本語を教えてもらおうと話しかけてきたり、実際に私は今週からイギリス人に日本語を個人的に教えることになりました。


また、とあるオランダ人(既出)は「Dirty Japanese Dictionary」という辞書を持っていました。
ちなみにそいつは昨日トイレで転んで歯を折りました。






・最後に

長々とご覧いただき、ありがとうございました!

英語は好きだけど、得意じゃない…そんな私でも、アメリカで楽しく元気に生活している様子が伝わったならば幸いです。

自分は今まで国際経験があったわけでもなく、言葉も文化も素人です。
それでも、留学を通して、言語や文化の違いに揉まれ、レベルの高い大学で勉強をすることで、人間としても、研究者としても、大きなアドバンテージになるだろう、と確信しています。

そして、何より楽しいです!
長い人生、一度くらい思い切って留学して、思い切り楽しい留学体験を通して、自分をレベルアップすることは、本当に自分にとってかけがえのない体験になると思います。


留学で 迷ってるなら 踏み出そう 




まだ、それを支えてくれている家族、東北大学の友達、には感謝の気持ちでいっぱいです。
特に家族に対しては、留学を始めてから、改めてその偉大さ、ありがたさを感じています。
ありがとう!



バークレーの生活、国際経験がない方で、留学について相談がある方は、koshi_0311*yahoo.co.jp (*を@に変換)までお気軽に連絡を下さい!
留学を考えている方のお力になれれば幸いです(^^)



それでは、デンマークで留学中の甲谷くんにバトンターッチ!
よろしく!


偶然入ったレストランにて、東北大で留学してたSamと奇跡の再会。意外と世の中狭い!