2013年4月10日水曜日

そろそろ雪溶けないかな~University of Wisconsin-Maidison


はじめまして。
工学部機械知能・航空工学科3年の浅野です。

20128月下旬より、アメリカはウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)に留学しています。
この記事がアメリカへの留学や工学部生としての留学の参考になればいいなと思っています。


留学のきっかけ

 自分は大学に入学した時からアメリカへの留学というものには興味がありました。というのも、アメリカは航空宇宙に関して世界で最も研究の進んだ国であり、世界中から優秀な人がアメリカに行くので、そのような人に囲まれて勉強してみたいと思っていたからです。ただし、それは大学院での正規留学の話であって、学部在学中に交換留学をしようとは全く考えていませんでした。なので、留学に関しては全く調べず、英語も3年になってから勉強を始めればいいやなどと思っていました。しかし、2年生の後期が始まったある日、親から一本の電話がありました。

 「東北大学には交換留学のプログラムがあるみたいだけど、申し込んでみたら?大学院留学の様子見にもなるし・・・」

 確かにそれもアリだなと思い、この電話をきっかけに学部留学を決心しました。

 留学を決心したものの、英語を大学に入ってからまともに勉強していなかった自分にとっては初めてTOEFL IBTを受験したときはかなり難しく感じました。ちなみに点数は60点を下回りました()。その後3ヶ月間、英語のみ集中的に勉強した結果85点まで点数を伸ばすことができ、第1志望ではないですが、希望する大学への留学が決まりました。

 TOEICとは異なり、IBTはライティングやスピーキングも試験内容に含まれます。これらは、短期間で点数を伸ばすのが非常に困難なので、IBTが要求される大学を希望される方は半年以上前から準備することをオススメします。ライティングの添削などは、いままでお世話になった英語の先生にお願いすれば快く引き受けてくれると思います。スピーキングに関しては、とにかく喋る練習をするべきだと思います。基本的に英会話教室はお金がかかるので、東北大学に留学している外国人にお願いするといいと思います。

そしてアメリカへ

マディソンでの生活

 僕はinternational learning community といわれる、留学生や外国語を学んでいる学生が住んでいる寮に住んでいます。この寮はいくつかのコミュニティーに分かれているのですが、特に自分の所属しているコミュニティーはイベントが多いため、サークルなどに入らなくても十分留学生活を楽しむことができます。学校にもよりますが、international student用の寮の方が比較的イベントも多くて盛り上がっているのでオススメします。


 




 とはいえ、寮だけでは変化がないので、「kai wa no kai」というその名の通り日本人と日本語を勉強している現地の人が集まって会話をするという会が毎週1回あるので参加しています。留学してまで日本人と話すのは嫌だという人もいますが、現地の日本人の大学院生や、他の大学からの留学生の話を聞くのはかなり面白いので、参加して見ることをおすすめします。また、このような所で現地の人と仲良くなって、お互いに日本語と英語を教えあうということをしている人もいます。


学校の施設内にあるビリアード場に行った時の様子

これぞアメリカンサイズ!

授業

宿題が難しすぎて頭を抱える自分と、
なぜか深夜にお茶を立て始めた同じ量に住む日本人
結局一晩かけてもわからなかったため、諦めました(笑)
 自分の履修している授業は1科目3単位の授業が多く、すべての授業で毎週大量の宿題が出されます。なので、必然的に毎日夜遅くまで図書館で宿題をするような生活になります。授業のスケジュールも日本と異なります。自分の受講している授業は50分×3回のものがほとんどなので授業の進度は早く、セメスターを通じて広い範囲を深く学ぶことができます。また、midterm  examがセメスターに2,3回あるので、こつこつと予習復習しないと試験前に対策する時間がなくなり、悲惨なことになります。実際、自分は前期の第1回のmidterm examで十分に準備することができずに爆死しました(笑)


 こちらに来てまず驚いたのは、生徒が授業中に積極的に質問するということです。こちらの生徒はいい意味で自己中心的なので、日本みたいに授業中に質問すると他の生徒の迷惑になるなどとは考えていないようです。授業中に質問できなければ、どんなにくだらない事でも先のoffice hourを利用して質問しに行って解決しましょう。こちらの大学の生徒をサポートするシステムはしっかりしていますが、日本にいる時のようなな受け身の姿勢では、何も得ることはできません。


 よくアメリカの授業では毎回discussionするようなことを聞くかと思います。しかし、工学部の授業では必ずしもそうではないです。そのかわり、授業に関連した内容の実験が毎週あったり、グループプロジェクトがあったりします。先学期履修したGas Dynamicsという大学院生用の授業では、グループで授業内容に関連したことに関して調べ、そしてコンピュータを用いてシミュレーション行い、クラスの前で発表するというプロジェクトが課されました。英語でレポート書いたことも、プレゼンを行ったこともなく、工学部で用いられるソフトウェアに関しても全く知らなかった自分でしたが、グループのメンバーに発表の仕方や、ソフトの使い方を教えてもらったおかげで乗り切ることができました。グループプロジェクトなどでは、自分が留学生で英語が得意ではないと主張すれば親切に助けてくれます。 


 また、よくアメリカ人よりもアジア人の方が数学に強いから有利ということを留学前などに耳にするかと思います。実際、自分も最初はそう思っていて、成績簡単に取れるんじゃないかと高を括っていましたが、留学してそれが間違いだということがわかりました。というのも、アメリカには多くの中国人や韓国人の留学生いて、クラスによっては1/3以上がアジア人ということもあります。つまり、工学部などでは理系の科目が得意なアジア人の中でいい成績を取らなければいけないということになります。

オバマ大統領が大学で大統領選の演説した時の様子

大学の裏にあるLake Mendota
冬になると全面凍ります

留学に興味のある方へのアドバイス

 迷っているなら取り敢えず交換留学に申し込んだほうがいいと思います。留学して世界中の人と触れ合うと、自分がいかに狭い世界で生きていたのかがわかります。特にアメリカには各国から優秀な人が留学してくるので、刺激を受けること間違いないです。同時に、日本から留学している他の大学の人の話を聞くことで、仙台にいては知ることのできないような大学生活や就活に関する情報を得ることができます。特に、自分みたいに大学院での留学を考えている方は、留学することをオススメします。

 結局グダグダで、まとまりのない文章になってしまいごめんなさい。こんな私で良ければ皆様に協力しますので、英語の学習法や留学に関してなどで聞きたいことがあれば気軽に下記のアドレスにメールを送って下さい。

asano*fluid.mech.tohoku.ac.jp(メール作成時は*を@に変えてください)


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